近隣トラブル多発!外壁塗装で発生しやすいトラブルと実際におきたトラブルについて

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外壁塗装では、クレームが発生しやすいと言われています。理由として、工事による塗料の臭い、車や壁への塗料の付着、工事での騒音などがあるためです。

この記事では、外壁塗装ではどんなクレームがあるのか、そしてクレームが起きたときの対処方法を解説します。

外壁塗装が原因のトラブルとクレーム内容とは?

外壁塗装での、塗料、臭い、騒音、この3つによって近隣からのクレームが発生します。
クレームになりやすいのは、近隣と施主の普段からのコミュニケーションが取れてない場合です。

または、工事業者が近隣に配慮せずに外壁塗装を進める場合です。
ただし、世の中にはクレーマーと呼ばれる人もいるので、何に対してもすぐ文句をいうクレーマーがいれば、外壁塗装をしてもクレームを入れてくるかもしれません。

想定されるトラブルとクレーム内容

近所の方からの想定される、トラブルやクレームはこのようなものです。

  1. 近所の方が工事開始日を知らなかった
  2. 騒音や塗料の臭いのクレーム
  3. 休日に塗装工事をして欲しくない
  4. 屋根や壁を高圧洗浄する水が飛んできた
  5. 道路に駐めた業者の車が邪魔
  6. 塗料が飛んできた、または飛んでこないか心配

トラブルやクレームがあった場合は、迅速に対応して、それ以上近所の方からの文句が多くならないようにします。

実際にあったトラブルとクレーム内容

実際に以下のようなトラブルとクレームがおこっているようです。

高圧洗浄で隣の家の畑の花が真っ白になった

外壁塗装を行う前に、高圧洗浄で壁の汚れを隅々まで落とす作業があります。その際に、洗い流した水が隣の家の畑の花にかかってしまい、花が真っ白になったそうです。これは、水が跳ねることを考慮せず、養生の仕方が甘かったのが原因と言えそうですね。

その後隣人からのクレームとなり、業者の方が対応されたそうです。花びら1枚1枚を綺麗に洗い、周辺の洗浄水で汚れた場所も洗う対応までもする結果になったとの事。

ペンキが付いているのが気になる

隣の家の塀とくっついているような場所の塗装は、通常は養生し、塀に塗料がつかないように配慮しなければなりません。しかし、ほんのわずか塗料がついてしまい、隣人はそこが気になり、クレームを言ってくるという事態に…。

このようなケースは、塗料の飛び跳ねは問題ないと思い込み養生しなかった業者の落ち度と言えます。業者が壁と壁の間を目立たない色のシーリングで埋めて対応し、その場は納めたそうです。

塗料が臭い

外壁塗装工事をする前には、業者が周辺住民に挨拶に行き、余裕があれば施主も挨拶をするのが一般的です。

しかし、十分に挨拶回りをした後の外壁塗装工事にも関わらず、近隣住民からクレーム発生したという事例もあるそうです。それは、塗料が臭くて、洗濯物を外に干せないという内容だったでそうで、結果、施主が住民に謝りにいくという結果に…。

近隣トラブル発生時の対処法

対策をしても近隣トラブルはつきものです。そんな時の対処方を紹介します。

まずは業者に相談

うるさい、臭いなどのクレームがあれば、施主がその場でクレーム主に謝罪しても良いでしょう。塗装業者の責任者に対応してもらってもいいでしょう。

隣の家の畑が汚れた、車や壁に塗料がついた・庭の物を壊したなど、実害があるときは業者が弁償し、施主が弁償金を負担する必要はありません。

業者でダメなら…

故意に手抜きし、雑に足場組立や塗装を行うような業者は、クレームがあっても対応してくれないことが多いです。業者に言っても、クレーム処理してくれないとなれば、以下のような場所に相談して速やかに解決しましょう。

住宅リフォーム・紛争処理支援センター

平成12年に誕生したリフォーム専門の相談機関であり、すでに10万件以上の相談実績があります。建築士や弁護士が在籍、専門的なアドバイスを受けられます。

電話番号 0570-016-100
URL http://www.chord.or.jp/
国民生活センター

消費者として、トラブルがあったときに相談できる機関です。リフォーム以外にも、クーリングオフなどの相談と対応できる範囲は広いです。
ただし専門家は在籍していないので、一般的なアドバイスだけを行っています。

電話番号 03-3446-0999
URL http://www.kokusen.go.jp/
弁護士

上記2つの機関で解決できない場合は、弁護士への相談となるでしょう。弁護士だと相談料が発生しますが、初回相談無料の弁護士もいます。

また、賠償問題が関わるトラブルに関しても、最初から弁護士に相談した方が、時間がかからず、スムーズに解決できるケースもあります。相談する場合には、現場を確認してもらうなど対応がスムーズなので、近くの弁護士を探すことをおすすめします。

事前にトラブルを防ぐためにできること

外壁塗装のトラブルは、工事前に、近隣の方々に十分に塗装工事があることを知らせないときに発生しやすいです。施主として、トラブルを防ぐならば、工事前に近隣への挨拶回りをしてください。

近所への挨拶回り

通常は業者が工事前に、近所へ挨拶に行くので、その時に施主は一緒に挨拶に行きます。
粗品を持って行きますが、業者が何か用意してくれるので、施主が別途用意する必要はありません。

また工事日や工事内容を書いた書面も、業者が用意してくれます。施主としては、騒音や臭いでご迷惑をかけますと、近所に挨拶しておきます。

養生の常態を確認する

塗装を行う前には、足場を組立て養生をします。隣の家に塗料や水が飛び散る可能性があれば、飛んでも隣の家に被害がないように養生をし、隣家と接しているような場合には、家全体を覆うように養生するでしょう。

施主としては、工事前に養生が甘い部分がないか確かめてください。養生で気になる部分があれば、業者に隣に被害が出ないか確認を徹底しましょう。

おわりに

外壁塗装は、クレームの出やすい工事と言われています。工事前に業者と施主が、近所に挨拶に行くなど、しっかりとクレーム対策をしておけば、苦情を受ける可能性を少なくできます。

そのためには、近所に配慮して養生や工事をしてくれる、塗装業者を選ぶようにしましょう。万が一クレームがあれば、業者や専門機関に相談してください。

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