分離発注がお得? 玄関ポーチ解体工事のあれこれを解説します!
解体工事を依頼するなら!読んでおきたいお役立つコンテンツ
家の外構から玄関に続くアプローチ、玄関のポーチは、いわば家の“顔”ともいえる存在です。玄関ポーチやアプローチなどのあり方は、お客様が家をご覧になったときの印象だけでなく、その家に住むご家族の気持ちにも大きく影響します。
新築のときにはきれいに輝いていた玄関ポーチやアプローチも、時が経つにつれて老朽化が進むと見栄えはもちろん、使いやすさも落ちてくるものです。そんなときに検討するのが、玄関ポーチやアプローチの解体・リフォーム。玄関ポーチやアプローチの解体工事は、どこに依頼してどのように進めればいいのでしょうか。
目次
玄関ポーチとアプローチの違い
玄関ポーチ
玄関に続く屋根のある部分のことを言います。通常は屋根ではなく、屋根のある玄関先の地面部分を指します。玄関ポーチがあることによって、雨が降っても濡れずにすむ、自転車やベビーカーなどを置けるというメリットがあります。
アプローチ
玄関ポーチに続く道が、アプローチです。家が面している道路から、玄関ポーチまで続く地面部分です。アプローチをゆるくカーブにして小道のようにする、玄関ポーチ部分に階段をつける、などのデザインにできます。
玄関ポーチとアプローチは家の顔である
玄関ポーチは建築面積に含まれるので、どんな家でも建てるとついてきます。アプローチは建築面積に含まれず、外構工事であり、つまり家の外側の工事範囲です。アプローチは、門柱や駐車場などと同じく、建物本体以外の部分です。
家を建てるときは、外構工事の費用も確保しないと、アプローチ部分は土が露出したままで見た目が悪くなってしまい、少し残念な結果にもなりかねません。玄関ポーチもアプローチも、タイルを張る、コンクリートで固めるなどするのがいいでしょう。
施工内容によって専門業者は違う
玄関ポーチやアプローチのリフォームを行う前には、既存の設備の解体工事が必要です。費用をおさえるために自分で解体しようと考える方もおられるかもしれませんが、安全・安心に解体してリフォームを無事に進めるためには、ちょっとした解体工事であってもプロの解体業者に依頼するのが確実です。
とはいえ、一言で「解体工事」といっても、庭の植木や庭石を取り除く、ポーチやアプローチを取り壊して撤去する、といったように行う作業は多岐にわたり、会社によってそれぞれ得意とする作業・不得意な分野があるものです。
解体範囲が広くさまざまな解体を行うケースでは、無理に1社にすべて依頼しようとすると不得意な作業まで依頼することになりかねず、費用が高額になったり施工に不備が生じたりする可能性があります。
解体工事を行う場合には、複数の会社に見積もりを依頼するのが“鉄則”ですが、その際にはどこまで依頼するかといったことについてもいろいろ相談し、検討してみましょう。
外構解体
外溝解体は、家で言うと庭部分です。塀や車庫があれば、これらも含みます。解体工事なので、庭にある建築物や樹木を取り除けば、それでよいと考えるかもしれません。しかし解体後は整地も行います。岩が埋まっており整地するのに邪魔なら、取り除きます。外溝部分の解体と整地までが、外溝解体工事の範囲です。
解体付帯作業
外溝は家の庭部分ですが、この部分の解体工事は解体付帯作業として、解体工事費用とは別になります。万年塀撤去、カーポート解体、樹木や池の撤去などは、すべて付帯作業です。つまり家屋以外の解体は、付帯作業となると考えるとよいでしょう。そして玄関ポーチは解体工事費用、アプローチは解体付帯作業費用となります。
玄関に多い「はつり工事」について
玄関に関連する設備の解体工事・リフォームを行う際には、「はつり工事」という作業を実施することが多くなります。「はつり」とは主に建設業界で使われる用語で、コンクリートで作られている壁や土間といったものを取り壊す作業、あるいは、表面を削って形を整える作業を指します。
はつり工事は、ノミやハンマーといった道具を用いて人手によって行われるのが基本で、以前は、はつり工事を専門に行う「はつり工」「はつり屋」などの職人さんや業者も存在していました。しかし、コンクリートを削ったり壊したりするのは容易な作業ではありません。
加えて、建物の大型化に伴い解体・はつり工事も大規模なものが増えるようになりました。そこで現在では、ハンマーの代わりに機械を使うケースや、パワーショベルなどの重機にノミを取り付けて作業するケースもあり、これらは解体工事の一部として行われています。
工事の仕方
はつり工事では、コンクリートを切る・削る・穴を開ける・壊すという作業を行います。コンクリートの表面だけ、狭い面積のみをはつり工事するときは、手作業で行うことが多いです。広い面積や一気に解体するようなときは、重機を使います。
重機で作業
重機を使うときは、パワーショベルに大型ノミをつけて作業します。ほとんどの現場で重機でのはつり工事となれば、パワーショベルを使うでしょう。また専用の工具を取り付けての作業、ウォータージェットでのはつり工事もあります。
手作業
手作業でのはつり工事となると、ノミやハンマー、電動ドリル、コンクリートカッターなどを使います。コンクリートの一部分のみ削るようなときは、手作業でのはつりです。作業には時間がかかりますが、精密に行うときに向いています。
気になる玄関解体・リフォーム費用
玄関ポーチやアプローチの解体工事・リフォーム費用は、最低限の修繕だけを行うのか、和風のデザインを洋風にするといったように全面的に変更するのか、作業する範囲がどのぐらいの広さなのか、工事を行う家の前に工事車両を止められるのか、といったさまざまな要素によって異なります。
たとえば、玄関ポーチの階段をスロープにリフォームする場合の事例としては、既存の階段を解体・撤去して廃材を処分し、そのあとにスロープのコンクリート基礎工事や手すりの設置などを行い、全体で10万円から20万円ほどといったものがあります。玄関ポーチの工事に伴いインターホンを移動する場合は、電気の配線工事も必要になります。
玄関ポーチのタイルのひび割れや染みがひどくなってしまったためにタイルの貼り替えを行うリフォームでは、タイルの購入費用に加え貼り替えの施工費用で1平方メートルあたり1万5000円ほどかかります。
玄関に続くアプローチを土間コンクリート敷きの平らな通路にリフォームする場合、費用は1平方メートルあたり2万円前後が相場とされます。コンクリートの表面に草や砂利などの目地を入れる場合は、1平方メートルあたり3000円から5000円ほどの追加費用が生じます。
おわりに
家の敷地の入り口から玄関に続くアプローチや、庇で覆われた玄関ポーチは、その家に住まうご家族が毎日通る場所であり、家にいらしたお客様をお迎えする場所にもなります。それだけに、デザイン性はもちろん、安全性や快適性も重要な要素になります。
傷みが激しくなってきたアプローチを整える、道に凹凸があってつまずきやすかった通路を平らにする、ポーチの段差をなくしてスロープにするといったリフォームは、その家に関係する多くの方に快適な時間をもたらすものです。
そうしたリフォームを行うには、今ある玄関ポーチやアプローチを一度解体しなくてはなりません。安全に問題なく解体工事を進め、すてきなリフォームを行えるようにしましょう。