砂利石もお金がかかるって知ってましたか? 庭石撤去、解体方法と費用について教えます。

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立派な庭石や飛び石、石灯籠などが置かれた庭は、日本庭園ではおなじみの風景。そうした庭は和の風情を醸し、見る人に静謐で美しい印象を与えます。庭付きの広い住宅を手に入れて庭石を置きたいと考える方もいらっしゃるでしょう。

しかしその庭石を撤去・処分しようと思うとことは簡単ではなく、少なからず費用がかかることになります。このことは意外と知られておらず、いざ処分しようとして「そんなに大変なこととは」と思うことも……。庭石を置こうと思っている方、庭石の処分を検討している方は、庭石の撤去・処分について理解しておくといいでしょう。

庭石とは何か? 意外と難しい庭石の処分について

「庭石」というのは、天然の石を加工せずにそのまま庭に配置したものです。未加工の天然石を庭に置くということは欧米ではごくまれで、日本独自のスタイルといえます。複数の庭石を組み合わせた「石組」もあります。

庭石には決まった材質や形式はなく、庭のオーナーが自由に石を選び、自由に配置していきます。この庭石に求められているのは実用性ではなく、庭にもたらす趣やその庭石を鑑賞する時間といった無形のものです。

そうした庭石も、今の時代は住宅の建て替えや建て増し、駐車場や家庭菜園の設置といった実用的なニーズにおされ、撤去・処分したいというケースが増えているのが実状です。ところが、庭石の撤去・処分は意外と難しいのです。

庭石の種類と費用について

一般的な庭石に使われることが多いのは、「花崗岩系」「結晶片岩系」「安山岩系」「玄武岩系」「凝灰岩系」です。なかでも、きめ細かな石質でありながら高い硬度を有する花崗岩は、庭の格式を整えやすい石として人気が高く、日本各地で広く使われています。「御影石」と呼ばれるのは、この花崗岩です。

こうした庭石はたいていは1人で動かすのは難しいような大きさ・重さで、撤去・処分するには相応の重機や、トラックなどの運搬車両が必要です。そのままでは車に載せられないような大きさであれば、一度粉砕して車に載せられるサイズにする必要もあります。

そうした作業を伴う庭石の撤去・処分は非常に手間のかかるものであり、費用も決して安くはありません。車が入れるような場所での撤去・処分を専門の業者に依頼する場合の平均的な費用は、庭石1立方メートルあたり3万円から4万円というのが目安です。

ただし、庭石の大きさ・重さや形状、置かれている場所や作業スペースなどによって必要な作業が異なるため、費用もケースバイケースです。

加えて、人件費や重機・運搬費用がかかりますし、庭石の状態や立地条件などによって作業の難易度が上がる場合は費用はさらに増えることになります。

庭石の処分方法について

前項では、自分で動かせないような大きな庭石を、解体を請け負う専門業者に依頼して撤去・処分する際の平均的な費用についてふれました。

それ以外にも、石材店や造園業者、ホームセンターが庭石の引き取りや撤去・処分を行ってくれるケースもあります。近隣に石材店や造園業者、ホームセンターがあれば、相談してみるのもいいでしょう。

最近は不用品回収などを請け負う、いわゆる「便利屋さん」も増えています。そうした便利屋さんのなかには、庭石の撤去・処分を引き受けるところもあります。

個人で持ち運べるような小さな庭石や砂利であれば、「ごみ」として出せる可能性もあります。自治体によっては、「燃えないごみ」「破砕ごみ」として分類されていることもあるようです。

ただし、ごみ回収のルールは自治体によって異なり、大きさや量の上限があるもののごみに出せるケースからそもそもごみには出せないケースまでさまざまです。一度お住まいの自治体に連絡して、石の形状や量などを伝えて確認してみましょう。

おわりに

庭石の撤去・処分というのは、想像する以上に大変なものです。誰かに譲って再利用・売却できればいいですが、そうでなければお金と手間をかけて撤去・処分せざるを得ません。

庭石を設置したいと考える方、庭のリフォームをしたいと思っている方、今ある庭石をどうにかしたいと悩んでいる方は、そうした点を考慮しながらどうすべきか考えるのがのちのち安心です。

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