解体工事の見積もりでよく見る諸経費、値引き交渉はできる?
解体工事を依頼するなら!読んでおきたいお役立つコンテンツ
- 解体工事の見積内容って?
- 諸経費の内容とは?
- 諸経費の相場は? いくら以上なら高額?
解体工事をする場合、複数の業者から見積もりを取るはずです。その際に気になるのが「諸経費」という項目。この諸経費とは、そもそも何を指しているのでしょうか?
本記事では諸経費に関する疑問や相場、高額かどうかの見分け方などを解説していきます!
目次
解体工事の見積内容を知っておこう!
解体工事の諸経費など、おさえておきたい見積内容のポイントをまとめると以下の通りです。
- 解体工事の見積内容は7項目で構成される
- 諸経費は業者を運営するための費用
- 諸経費は見積金額の1割程度が相場
解体工事の見積内容は大きく7項目で構成され、それ以外にかかる通信費などが諸経費として計算されます。詳しくこれらのポイントを確認していきましょう。
解体工事の見積内容は7項目で構成される
見積書とは解体費用がいくらくらいかかるかを教えてくれる書類です。見積書は「このように書くべき」といった様式がありません。そのため、業者によって見積書の書式にはバラツキがあります。
しかし、以下の7項目は解体工事をするために必要になってきます。
- 家屋解体費用
- 産業廃棄物処分費
- 申請書類の届出や手続費
- 整地費用
- ブロック塀などの付帯建物解体費用
- 仮設費用
解体工事は家屋を解体するだけではありません。解体によって発生したゴミの処理や解体のための養生といった仮設をする必要があるのです。
上記の7項目は必ず解体工事をするために必要な事柄といえます。仮に、これらの項目が見積書に入っていなかった場合、後々に別料金として請求される可能性があるのです。
申請書類の作成費などは諸経費に含まれていることもありますが、これらの項目が見積にあがってきているかをしっかり確認しておきましょう!
諸経費は業者を運営するための費用
さきほど確認した7項目の他に、諸経費というものが見積書に記載されていることがあります。これは事務に関わることなど解体業をしていくための細かい費用の料金です。具体的には以下のようなことを諸経費として計上します。
- 近隣トラブルへの対応費
- 予備費
- 駐車代
- 事務費
- 書類作成費
細かい内訳を書いてくれる業者もありますが、なかには金額に置き換えるのが難しい作業もあります。ですから、諸経費の内訳を細かくは記載しない業者がほとんどです。
諸経費は見積金額の1割程度が相場
諸経費は内訳が書いていないため、その費用が適切なのかを見分けるのはなかなか難しいものがあります。内訳がわからないので、金額に納得がいかないこともあるでしょう。
諸経費の相場は、だいたい総額の5%~10%程度とされています。ですから、総額の1割以上を見積で請求されていれば少し高いと考えて良いといえます。納得がいかない場合は問い合わせてみましょう。
ちょっとでも安くしたい……。諸経費の部分は値引きできる?
もしも、諸経費が高いのならば値引きは可能です。「予算を××円オーバーしているので、諸経費を安くしていただけませんか?」あるいは「××円でしてくれる安い業者もあるのですが、ぜひ御社にお願いしたいので少し安くしてもらえませんか?」といったように交渉してみましょう。
ただし、諸経費は解体工事業者から見ると必要経費です。
そのため、諸経費を値引きしてもらうと、どこかに皺寄せが来てしまう可能性があります。もちろん値引きをしてもらえれば嬉しいですが、その分だけ業者の負担が増えてしまうことを理解して、値引き交渉をしましょう。
また、過度な値引きは業者との関係悪化や工事の質の低下に繋がります。諸経費が相場の範囲ならば過度な値引きは控えましょう!
この諸経費、ちょっと高い? そんなときの対処法
諸経費が全体の1割以上の場合は、少し高いといえるでしょう。この際の対処法としては、まずは業者に相談をしてみるのがベストです。
営業担当者に諸経費が高いことを伝えて、内訳などを教えてもらいましょう。足場が立てにくい土地であるためその分の費用を諸経費に計上していたりと、納得できる返答をもらえるケースも存在します。
また諸経費が高い場合、納得できる他の業者に依頼するのも手です。複数業者から見積もりを取り、納得できる見積もりを提示してくれた業者に依頼をしてみましょう。
ただし、値段が安ければ良い業者とはいえません。安さだけで業者を選ぶと工事が雑で近隣トラブルに発展したり追加費用を請求されたりする可能性もあるのです! 慎重に業者を選ぶのが大切といえます。
まとめ 諸経費が相場より高いなら値下げ依頼をしてみよう!
諸経費とは事務費などの細かい費用のことです。相場は解体工事費用の全体の1割程度とされています。
諸経費は値引き交渉に応じて、安くしてもらうことも可能です。ただし、その分の皺寄せで工事が荒くなったり近隣トラブルに巻き込まれたりすることもあります。もしも、諸経費が妥当な範囲ならば過度な値引きは控えるのも重要です。解体工事業者の利益も意識して交渉しましょう!