エアコンは解体前に処分を。解体工事前に処分しておかないと処分料金が高額になるものとは?

Pocket

  • 解体工事をする前の不用品はどのように処分するの?
  • エアコンなどはどうしたらいいの? 粗大ごみとして出すの?
  • 解体業者に処分してもらえる不用品はないの?

本稿では解体工事前の不用品に関するこれらの疑問を解決していきましょう。
解体工事にあたって、建物内に不用品を置いたままにしていると、不用品の処分費用を請求されてしまうことがあります。
特に、エアコンなどの電化製品は処分費用が高くなるので注意が必要です。一方で、無償で解体業者に処分してもらえる不用品も存在します。不用品処分で損をしないためにも、処分費に関する知識をつけておきましょう。

解体工事でよく出る不用品について

基本的に、建物内の不用品は解体工事が始まる前に施主側ですべて処分しなくてはなりません。
解体工事でよく出る不用品について、処分方法を中心にまとめると以下の通りになります。

  • 大半の生活ゴミは一般廃棄物として処分できる
  • エアコンなどは家電リサイクル法に則って処分する
  • 木製品や鉄類は解体業者に処分してもらえる

解体工事費の半分近くを占めるのが不用品の処分費用です。上記の3つをおさえることで処分費用を節約することもできます。確認していきましょう。

大半の生活ゴミは一般廃棄物として処分可能

解体工事にあたって発生する不用品として、まず「家具」などの生活用品に関するごみが存在します。
解体工事にあたって、解体する建物の中にあるものは処分しなくてはなりません。
家具などの不用品処分も解体業者に任せてしまうという手段もありますが、解体業者が処分すると「産業廃棄物」と見なされて、高い処分費用が発生するのです。
「家具」などの生活ゴミは大きいものは「粗大ゴミ」として処分できたり、細かなものは「可燃ゴミ」として処分可能です。粗大ゴミとして出せないものは「不用品回収業者」に回収してもらったりすることができます。
解体工事前に各自治体のルールに基づき、ゴミとして廃棄するようにしましょう。

エアコンなどは家電リサイクル法に則って処分する

解体工事においては家電が不用品になることもよくあります。家電の大半は家具と同じように普通の粗大ゴミとして処分可能です。しかし、以下の4つは注意が必要といえます。

  • エアコン
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • テレビ

これらは「家電四品目」と呼ばれ「家電リサイクル法」に則って処分しなくてはなりません。粗大ゴミとしては処分できないのです。
処分方法としては、購入した店に引き取りを依頼する。市区町村ごとに定められた指定引取場所に直接持ち込む。といった方法があります。

木製品や鉄類は解体業者に処分してもらえる

解体工事にあたって、木製の家具や鉄類などの不用品が発生します。これらの不用品は、無料で解体業者に処分してもらえる可能性があります。
まず、木製品は解体の際に建物の中に残っていたとしても、建物が木製ならば一緒につぶして処分してしまうことが可能です。
次に、鉄類は鉄くずとして売却することができ、解体業者の利益になります。そのため、そのまま残しておいても無料で処分をしてもらえるのです。さらに、売却によって得たお金の一部を解体費用の値下げとして還元してもらえるケースもあります。
ただし、業者によっては木製品や鉄類を無料で処分してもらえないケースもあるので確認は忘れないようにしましょう。

エアコンは解体前の取り外しがおすすめ!?

エアコンは部屋の上方に設置されている家電です。そのため、うっかりと取り外しを忘れてしまうこともあるでしょう。
解体作業時にエアコンを残したままでは「産業廃棄物」として解体業者に処分され、費用を請求されることになってしまいます。解体前に忘れずに撤去しておきましょう。
また、蛍光灯や電球もうっかりと取り忘れてしまいがちです。こちらも、業者に任せると処分費用がかってきます。解体前にしっかりと取り外して、不燃ゴミとして自分で捨てておくことをおすすめします。不燃ゴミならば無料で処分可能です!

実は知られていない、処分料金が高い不用品について


自分で処分すればお金がかからないのに、解体業者に処分を依頼するとかなりのお金がかかってしまう不用品としては以下のようなものがあります。

  • 書籍や雑誌の紙類
  • 調味料

書籍などの紙は、建物に残しておいても解体作業時に木製品などと一緒に処分してもらえると誤解しがちです。
しかし、紙は木製品と違って「産業廃棄物」として処理しなくてはなりません。
木製の本棚の中に書籍をたくさん入れたままにしておいたために、処分費用をかなり取られてしまった! というケースも存在します。注意しておきましょう。
また、調味料は小さなアイテムですが、非常に分別が難しいアイテムです。そのため、解体業者に処分を任せると、手間がかかる分、処分費用が割高になります。
小さなものですからキッチンなどにうっかり残していて、解体業者に処分を依頼することになってしまった! というもあるようです。きちんと自身で処分するようにしましょう。

まとめ 不用品を適切に処分して解体費用を安くしよう!

不用品の中には、木製品や鉄類のように残していても解体工事の価格に影響を与えないものもあります。
しかし、エアコンをはじめとする家電四品目などは解体業者に処分を任せると、高額な処分費用を請求されます。
さらに、紙や調味料のように自分で捨てれば一切お金がかからないのに、うっかり解体業者に処分を依頼すると処分費用を取られてしまうものもあるのです。
不用品の処理は適切に行うようにし、解体費用を少しでも安くできるようにしていきましょう!

関連する記事