解体後の更地を駐車場にする、知られざるメリットと知っておきたい注意点まとめ
解体工事を依頼するなら!読んでおきたいお役立つコンテンツ
住む予定のない空き家をそのままにしておくよりも、解体して更地にしたうえで活用したい——。空家等対策の推進に関する特別措置法(空き家対策特別措置法)の施行も相まって、そのように考える方は少なくありません。
解体後の土地の活用方法にはさまざまな選択肢がありますが、多くの方が考える選択肢が「駐車場にする」というものではないでしょうか。
家を解体するときは解体事業者(解体業者)に依頼することになりますが、解体工事後に駐車場にすることがすでに決まっているのであれば、「解体工事」と「駐車場の施工」をセットで考えることで生じるメリットがあるのです。
解体工事後の駐車場施工について
多くの方にとって、住宅などを解体する機会は人生にそう何度もあるものではありません。
解体工事の知識や経験があまりないという方からすれば、建物を解体する工事と、更地にした土地を駐車場にするための工事はまったく別物であり、別々に依頼する必要があると考える方もおられることでしょう。
しかし実は、解体業者に駐車場施工を依頼できることも多いのです。実際、解体工事と駐車場施工のための工事には、「工事の作業や費用を見積もる」「契約する」「工事に使う重機を運ぶ」「工事終了後、重機を戻す」といったように、共通する手順もあります。
また、解体工事後には土地から廃棄物などを取り除ききれいにならす「整地」を行うのが一般的ですが、解体・整地後から駐車場施工までに期間が空いてしまうと、雨や風で地面が荒れてしまうため、駐車場施工の際に整地からやり直さなければならないことも。
解体工事を依頼する段階で土地の活用方法が決まっていなければ仕方ありませんが、駐車場にすることがすでに決まっているのであれば、解体工事と駐車場施工工事を一連のものとして考えることで、次のようなメリットが生まれます。
解体工事と駐車場施工をまとめて行うメリット
解体工事と駐車場施工をセットで依頼して行う一番大きなメリットは、費用の総額をおさえることができるという点でしょう。
解体工事と駐車場施工を別々に依頼した場合は、使用する重機やトラックなどの移動を工事の都度行うことになり、その分搬送費用(重機回送費)がかかります。
一方、解体から駐車場施工までをワンストップで行うことができれば、重機やトラックなどの搬送が二度手間にならず、コストカットになるのです。
そして、解体工事後の整地も一度で済みます。この点も費用の節約はもちろん、工期の短縮にもつながるでしょう。解体後の土地をスピーディーに駐車場にすることができれば、それだけ早く駐車場運営も可能になるということです。
工事をする際の注意点
解体後の土地を駐車場にするのであれば、解体工事や駐車場の施工を依頼する前に考えておくべき注意点があります。それは、「どのようなタイプの駐車場にするのかを決めておく」ということです。
駐車場のタイプは、整地した土地に砂利を敷き詰める「砂利敷き」、最もポピュラーな形式で見た目や耐久性のバランスがいい「アスファルト敷き」、費用がかさんでしまうものの耐久性にすぐれる「コンクリート敷き」の3つが代表的です。
駐車場をどのタイプにするかによって、必要となる作業や材料が異なり、費用・工期の見積もりがかなり上下することも。難易度の高い工事が必要となると、会社によっては、対応できないということもあり得るわけです。
したがって、駐車場のタイプは、解体工事・駐車場施工を依頼する会社を選ぶ際の重要なポイントとなります。ですから、この点をあらかじめ決めたうえで、施工会社に見積もりを依頼したり選定したりするようにしましょう。
おわりに
駐車場経営は、賃貸住宅の経営に比べて比較的着手しやすく、うまくすれば新たな収入源となります。建物を解体して人気の集まる駐車場にすることは、駐車場経営の成功には欠かせない要素です。
よくわからないという方からすれば、解体は解体業者、駐車場施工はまた別の専門業者に依頼するものと思われるかもしれませんが、両方をワンストップで依頼できることも多く、それによって費用や工期などのメリットを得られることもあるのです。
施主にとって、依頼する会社を選んで契約を結ぶのは負担の大きい作業ですが、1社にすべて依頼することができれば、その負担も軽減されます。
そうしたメリットを享受するためには、駐車場の完成イメージや予算などを十分検討したうえで会社選びを進めるようにしましょう。