費用のかけすぎ注意！知っておきたい店舗撤去の仕上げ方法と気になる費用と相場について
解体工事を依頼するなら！読んでおきたいお役立つコンテンツ
テナント店舗の撤去では、内装撤去や搬入した設備の解体が必要です。店舗の内装や設備を解体撤去して、借りたときの状態に戻さないとならず、これを店舗解体と言います。
店舗解体では行うことは多くなり、一般的にコストは高くなりやすいです。発生する費用や、解体工事の内容など、テナント借主にとっては知りたいことは多数あるでしょう。
そこで、店舗解体では何をすればいいのか、解体時の注意点は何があるのかなど、この記事で解説していきます。
目次
店舗撤去の前に仕上げ方法は確認を！
借りているテナントを物件オーナーに返却するときには、解体を行うために、事前に何が必要か把握しておかないとなりません。それは、物件オーナーがどのような形にして、返却して欲しいか知るためです。勝手に解体工事を業者に依頼すると、オーナーの希望と違う状態になってしまいトラブルになる可能性もあります。
内装解体
壁紙、インテリア、床タイルなど、店舗運営のために持ち込んで設置したものをすべて解体する工事です。原状回復の一部となり、内装のみならず、間仕切りやカウンターなどの部分だけを解体撤去することも内装解体と言います。たとえば、物件オーナーがパーティションや厨房設備のみを解体撤去して欲しいとなれば、内装解体にあたります。
スケルトン工事
内装やタイル、厨房機器など設備の解体撤去、さらに建物に元から設置されているエアコン、排気ダクト、電気配線などすべての設備を取り外し、建物の構造体のみにする工事です。鉄筋コンクリートの建物をテナントとして使用していれば、コンクリートを打ちっぱなしの状態に戻します。傷みのひどい柱や壁などがあれば新しいものに取り替えます。
店舗撤去の仕上げの中でも、内装解体や原状回復と違い物件の部屋にあるものすべてを解体撤去する工事のことを言います。
原状回復工事
テナントの借主が、物件を借りたときの状態に戻すことを原状回復工事と言います。借りたときの状態がスケルトンであれば、原状回復工事はスケルトン工事を行います。
一般的に店舗として使う物件は、床タイルや壁紙のないスケルトン状態で借りることが多いです。そのため店舗撤去の解体工事は、スケルトン工事を行うと考えておくと良いでしょう。
事務所を借りるときは、床タイルやテーブル、壁紙などが設置されている物件が多いです。そのため、事務所撤去の解体工事ではスケルトン工事とはならず、入居時に搬入設置した物だけを解体撤去します。
店舗撤去・解体時の注意点
店舗解体を行うときは、もちろんオーナーの指定した期日までに、解体撤去を完了させないとなりません。ぎりぎりまで店舗営業を行うと、解体工事の期間が短くなってしまうことがあります。短期間の工事は作業員数が増えてコストが高くなるので、費用面を考えるならば時間に余裕をもって店舗解体工事をした方が得策です。
独立店舗と大型施設内
テナント入居の建物には、テナントビルのような一つひとつの店舗が独立した独立店舗、さらにショッピングモールのような大型施設内の店舗があります。どちらにしても、建物には配管や配線が元から設置されており、解体工事で傷つけてしまうかもしれません。
建物の配管や配線を傷つけると修復しないとならず、店舗解体で余計なお金がかかるばかりか、損害賠償などトラブルも発生するかもしれません。こうしたトラブルを予防するためにも、解体業者選びは慎重に行う必要があります。
業者選びは入念に
解体工事は、配線や配管を傷つけないように、内装や設置した設備を撤去しないといけません。適当に解体業者を選ぶと、物件オーナーとのトラブルにもなる可能性もあります。豊富な実績のある業者を選ぶと、トラブルが起きにくいです。まずは依頼できそうな解体業者を探して、見積もりをとってください。
見積もりは、必ず店舗である現場を業者に見てもらい、電気配線や配管の位置を正確に把握して行ってもらいます。どうしても解体工事中に、見積もり段階ではわからなかった配線や配管が見つかることはあります。そのような場合は、追加費用が必要です。
また、見積もりが安すぎる業者には注意した方が良いです。テナント借主としては、できるだけ解体費用を抑えたいと思うでしょう。しかし、見積もり費用が安い業者は中途半端に解体を行い、工事完了してもオーナーの希望通りの状態にならない可能性があります。こうなると、再度解体工事をしなければならず、余計にコストがかかります。
気になる解体費用と相場について
解体費用は、行う店舗の広さで変化します。おおよその坪単価は、以下の通りです。
- 10坪未満：4.3万円/坪
- 10坪台：3.1万円/坪
- 20坪台：2.9万円/坪
- 30坪台：2.8万円/坪
- 40坪台：2.8万円/坪
- 50坪台：3.4万円/坪
- 60坪台：4.2万円/坪
- 70坪以上：3.2万円/坪
どの解体業者に依頼するか、解体作業がどの程度必要かでも費用は変わってきます。坪数の多い店舗ほど費用は高くなりますが、10坪未満の狭い店舗も費用は高くなるケースもあります。
費用の高くなる解体工事
店舗内に設備が少なく、機材の撤去をほとんどしなくて良い解体では、工事費用が少し安くなります。
逆に、巨大冷蔵庫やオーブンなど、撤去する機材の多い店舗の解体費用は高くなります。解体に使うトラックを停められるスペースがない、階数の高い店舗ながらもエレベーターのない物件などは、作業員を増やす必要があるので通常よりも費用がかかります。
おわりに
テナントとして借りた店舗の撤去は、解体工事が必要です。適当に工事を行うような業者に解体を依頼すると、思わぬトラブルが発生し、余計にお金がかかるかもしれません。実績や見積もりの対応などを見ていき、業者はじっくりと選んでください。
