最近見かけなくなった木造アパート! 老朽化が進み解体へ…気になる解体費用を解説します
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賃貸マンションやアパートの物件を探していると、「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」など、さまざまな構造の物件を目にしますよね。
入居者の人気を集めやすいのは機能性の高い鉄筋コンクリート造のマンションで、古くなって傷みが激しくなった木造アパートは入居者が入らないことも。
そこで、「もう解体するしかないか…」と考えるオーナーの方もおられるのではないでしょうか。そこで今回は、木造アパートの解体費用についてみていきましょう。
木造アパートとは?
メリット
木造アパートとは、建物の大部分に木材が使われているアパートを指します。木造アパートの最大の特徴でありメリットといえば、建設費用をおさえられるため、家賃が安いことです。
構造的にも梁がないことから部屋を広く使うことができるほか、通気性がよく、木材が湿気を吸収して外に放出するため、室内の湿度が必要以上に高くならないといった特徴があります。
デメリット
木造アパートのデメリットといえば、音漏れしやすいこと。生活音がお隣さんに漏れてしまったり足音が下の階に伝わったりして、騒音トラブルに発展してしまうことも珍しくありません。
構造別アパートの特徴
また、耐震性能などをはじめとして、耐久性に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。実際には、木造だからといって耐震性や耐久性が劣るとは限りませんが、こうした点を気にして鉄骨造や鉄筋コンクリート造の物件を選ぶ方も多いのです。
確かに、鉄筋コンクリート造の物件は気密性が高いことから防音性も高いですし、耐久性にもすぐれるため、多くの人気を集めています。しかし、建築コストが高くなってしまう分、家賃はどうしても高くなりがちです。
木造アパートの解体費用について
このように、同じマンションやアパートなどの集合住宅でも、構造によってメリット・デメリットがあり、物件を探す入居者の人気度合いも変わってきます。
鉄筋コンクリート造のマンションであれば、多少老朽化が進んでいても補修すれば入居者を集めやすいのですが、古くなった木造アパートの場合はなかなか入居者が入らず、空室が増えてしまうこともあります。
するとオーナーの方としては、多額の費用をかけて大々的にリフォーム・リノベーションするという方法もありますが、いろいろ考えて解体という選択肢を選ぶこともあるでしょう。そこで気になるのが、解体費用ですよね。
一般的な解体費用
一般的な木造アパートの解体費用は、2階建ての場合は1坪あたり3万円から4万円ほど、3階建てのアパートになると1坪あたり6万円から8万円程度というのが一般的な相場とされています。
その他構造の解体費用の相場をみてみると、2階建て鉄骨造の場合1坪あたり4万円から5万円弱、3階建て鉄骨造の場合1坪あたり7万円から9万円程度、2階建て鉄筋コンクリート造では1坪あたり5万円前後、3階建て鉄筋コンクリート造だと8万円から10万円台となるようです。
解体費用が変動する可能性も…
あくまで相場は「一般的な相場」。実際の解体費用は、建物の階数や面積、構造以外にも、いろいろな要素によって金額が変わるので解体にかかる費用全体の金額としても、非常に幅があるんです。
解体費用を変動させる要素としてまず挙げられるのが、アパートの立地状況です。たとえば、建物の前の道路が狭くて工事車両が入ることができないケースでは、作業員の手作業が増え、工事費用も大きくなってしまいます。
解体工事には重機が多く使われますが、近隣の住宅などとの間隔がとても狭い建物や、すぐ脇に電柱や電線があるような建物では重機を使える範囲が制限されます。そのため、人手による作業が増し、工事費用に影響します。
その他、解体するアパートにアスベストが使われている場合や、解体業者に不用品の廃棄も依頼するような場合も、解体費用が増えることになります。
おわりに
築浅の木造アパートには、おしゃれな建物や最新設備を備えた便利な物件もありますが、古くなって老朽化が進んだ木造アパートとなると、設備も古く、入居者に敬遠されてしまうということも多いのではないでしょうか。
木造アパートの解体を検討する場合は、解体業者に見積もりを依頼しましょう。一般的な相場は一つの参考にはなりますが、実際の解体費用は建物一つひとつの状況によって大きく異なります。
解体費用を知るには、現地調査をふまえた見積もりが不可欠。その際は、1社だけではなく何社かの解体業者に見積もりを依頼することが大切です。そして、見積もりの内容についてきちんと確認すると良いでしょう。