ブロック塀解体に悩んだら…用途別のブロック塀と解体に悩んだときのヒント

Pocket

住宅街、学校の周辺…街なかの至るところで目にするブロック塀は。今も昔もさまざまな用途に活用されていますね。これから家を建てようと考えている方で、外構・エクステリアにブロック塀を採用しようと考えている方もいるのでは。

ブロック塀は、古くなって傷んだまま放置しておけば“危険な存在”にもなってしまいます。ブロック塀のメリット・デメリットとブロック塀の解体についても覚えておきましょう。

ブロック塀のメリット・デメリット

家をとりまく外周に塀として設置する、隣の住宅との境界線に設置する、玄関の門柱に使用するといったように、住宅まわりだけでも多くの用途に活用されているのがブロック塀です。

ブロック塀を外壁として設置するメリット

ブロック塀の主なメリットは、不審者の侵入を大きく妨げることができるということです。加えて、外からの視線も遮り、家のプライバシーを守る効果を得ることもできます。

ブロック塀は耐久性が高く、メンテナンスに手がかかるといったこともほとんどありません。こうした点が、ブロック塀のメリットとして挙げられます。

ブロック塀を外壁として設置するデメリット

外壁としてのブロック塀は、不審者や視線だけでなく、光や風通しを遮断してしまうことにもつながります。高さのあるブロック塀を設置する場合には注意が必要です。

そして、大地震などの災害が発生した場合には、ブロック塀が倒壊するおそれがあります。特に古くなったブロック塀では倒壊のリスクが高まり、一転して他人や人の所有物を傷つける“危険物”になってしまう可能性があるのです。

ブロック塀の種類について

ところで、ブロック塀というとどんなことを思い浮かべますか?
多くの方が「コンクリート製」「合間合間に穴が開いているもの」を想像するかもしれません。しかし、ブロック塀には数多くの種類があるんです。
そこから、用途や予算に応じて使うブロック塀を選んでいくことになります。

普通ブロック

よく知られている無地のコンクリートブロックは「普通ブロック」とも呼ばれるように、ごくふつうのコンクリート製ブロックです。幅40cm、高さ20cmで穴が開いた形に成形加工されており、構造材や下地材、外壁から土留めで幅広く使われています。横・隅・横隅型があります。

化粧ブロック

近年、外壁を中心によく使われているのが、「化粧ブロック」と呼ばれるブロックです。これはデザイン性を高めたブロックで、使用する材料や加工を工夫することで見た目に多種多様な仕上がりを実現しているものです。カラーも豊富で、ベージュやブラウン、ピンクなど、たくさんの種類のなかから選べます。おしゃれなデザインにこだわる方にぴったりのブロックです。

リブブロック

現在主流なのが、リブ系といわれるブロックです。これはコンクリートに骨材を混合し、顔料で色をつけるもので、石のような表面にきれいなラインが入ったデザインが特徴です。ラインの数やデザインはさまざま。そのほかにも数多くの種類があり、機能や汚れ方、価格などもそれぞれ異なります。

解体に悩んだときには…

ブロック塀を設置する際にセットで考えておくべきなのが「解体」です。老朽化したブロック塀は、倒壊するリスクが高まり、人などを傷つけるおそれが生るため、放置しておくわけにはいきません。

ブロック塀の解体は、人の手でハンマーなどを使って取り壊す方法と、重機などの機械を使って取り壊す方法がありますが、いずれの場合も解体・撤去に費用がかかります。そう考えると、解体すべきかどうか悩むこともあるでしょう。

そんなときは、建築基準法に基づいて以下のような項目を参考にしながら、ブロック塀の状況を確認してみましょう。当てはまる項目が多いほど、危険性が高いと考える目安になります。

・ブロック塀が傾いている、あるいはグラグラしている
・ブロック塀にひび割れがある
・ブロック塀に使われているすかしブロックが多すぎる
・ブロック塀が築後30年以上経過している
・ブロック塀が石垣などの上に作られている
・ブロック塀が明らかにボロボロになっている

おわりに

メリットの多いブロック塀は、家の外壁として設置すれば、敷地や家族を守る心強い存在の一つとなります。その反面、デメリットもある点には注意が必要です。

また、危険を防止するという点では、老朽化が進んだブロック塀の解体も放置すべきではありません。自治体によっては、ブロック塀の解体に補助金が出る制度を設けているところもあるので、ぜひ調べてみてくださいね。

費用面で解体工事に悩むことがあったら、解体工事を請け負う解体業者に見積もりを依頼したり、お住まいの地域の自治体に相談したりすることで、解決策を見いだしやすくなるでしょう。

関連する記事