大雪で大破…テラス撤去・解体方法と気になる費用について紹介します。

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「窓の外に広いベランダがある家に住みたい」「テラスのある家が欲しい」…こうした希望を挙げる方も多いのではないでしょうか。窓の外に張り出しているスペースには「ベランダ」「バルコニー」「テラス」などさまざまな呼び方がありますが、これらの“違い”を実はよく知らないという方も少なくありません。

また、せっかく手に入れたテラスも、年を重ねて老朽化が激しくなる、あるいは大雪などの悪天候で壊れてしまうといったことから、解体・撤去せざるを得ないというケースもあります。こうした場合、どのように解体工事を行えばいいのでしょうか。

バルコニーとテラスの違いについて

一般的に「ベランダ」は、2階以上の階層で建物の外側に張り出しているスペースのこと。一般的には、ある程度の雨風ならしのぐことができる屋根(庇)があり、広さによっては洗濯物を干すことも可能です。「バルコニー」もベランダと同じく、2階以上の階層で室外に張り出しているスペースを指しますが、ベランダと違って屋根がありません。

「ルーフバルコニー」もありますが、これはバルコニーにルーフ(屋根)がついているのではなく、下の階の屋根をバルコニーのスペースに充てたもの。つまり、下の階の一部の部屋の屋上がベランダになっているというわけです。

「テラス」は、床と同じ高さで建物から外に張り出したスペースを指しています。主に住居の1階にあり、リビングやダイニングの外にコンクリート敷きやタイル貼り、レンガ敷きなどで平らに整えられた床が続いています。室内から庭に続く広めの屋外フロアというイメージです。

テラスの解体方法について

テラスに使われる素材は、コンクリート、タイル、自然石などが人気で、素材によって特徴も多種多様です。しかし、屋外スペースであるテラスは雨風にさらされることも多く、どのような素材を使っても時が経てば老朽化は免れません。

そうなればいずれは解体を余儀なくされますが、なかでも多いのが「テラスの屋根を解体・撤去したい」というニーズです。テラスには屋根がある場合とない場合があり、屋根を設置する場合でも波板の屋根から骨組みに布が張られたオーニング、ポリカーボネート製の屋根までさまざまです。

そうした屋根が強い日差しや雨風でだんだん劣化し、台風や大雪などで激しく破損してしまうと、そのまま放置しておくことができません。そのため解体・撤去せざるを得なくなるというわけです。

たとえば波板の屋根を解体するには、まずは板を止めている釘を抜いて、金切りはさみなどで波板を切断。波板と住居の間にされているコーキングをカッターなどで切りとったら、波板を外します。テラスの屋根の解体は高所での作業となり、多くの釘を引き抜くのも一苦労です。けがには十分注意する必要があります。

テラスの解体費用とリフォーム費用について

テラスの解体・リフォームにかかる費用は、使われている素材や面積、解体工事・リフォームを行う住宅の周辺環境などによって大きく異なります。

目安として一般的な相場を挙げると、幅3メートル程度のテラス本体およびテラスの屋根を解体・撤去する際の費用は、テラス本体が2万円から10万円ほど、屋根が5000円から5万円ほどです。テラスの面積が広いほど、また解体工事の難しい素材が使われている場合ほど、費用は高額になります。

前述のようにテラスの屋根が破損してしまった場合、既存のテラス屋根を解体・撤去して新しい屋根にリフォームすることも多いものです。その場合の費用としては、屋根材の調達に10万円程度、交換工事の費用で2万円から3万円ほどをみておきましょう。

費用をおさえたい場合には、屋根材を安価なものにするという選択肢があります。波板であれば幅3メートル程度でも1万円せずに購入できることも珍しくありません。

おわりに

リビングやダイニングから庭へと続くテラスは、ガーデニングによし、お子さんと遊ぶにもよし、バーベキューなど休日を過ごすにもよしと、あこがれる方が多いのもうなずける快適なスペースです。

しかし、老朽化や破損などで解体・撤去が必要になってしまうと作業は容易ではなく、一転して対応が難しくなってしまう存在でもあります。これからテラスを設置しようとお考えの方は、あらかじめ解体工事についても一通り理解しておくと、後々困らずに済むでしょう。

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