倉庫や車庫の解体に困っている方に朗報! 倉庫・車庫の解体費用と解体手順について紹介します。

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家具や家財を多く所有しているという方であれば、「自宅スペースに倉庫があればいいのに…」と考えることも多いでしょう。また、自動車をお持ちの方であれば、「屋根のない駐車場ではなく、屋根や壁のある車庫に車を止めたい」と考えることもあるのではないでしょうか。

一方で、自宅に倉庫や車庫があるものの特に必要がないという方にとっては、「その分のスペースがもったいない」「解体したいけど費用や時間をかけられない」といったように負担に感じることもあるものなのです。倉庫や車庫の解体について、詳しくみていきましょう。

倉庫解体工事を行う前に注意したい点

所有している倉庫や車庫が不要になった場合、建物を解体して別の用途に有効活用したいと考えるでしょう。その場合、解体工事を行う前に忘れずに対応しておくべき注意点がいくつかあります。

まず確認しておきたいのが、解体する倉庫や車庫に害虫・害獣が住み着いていないかという点です。長い間使われ、あるいは放置されていたような倉庫や車庫は、害虫・害獣が住み着いていることがあるのです。

そうした建物を解体すれば害虫・害獣は外に逃れ、今度は自宅の建物や近隣の住宅に住み着いてしまうことも考えられます。そのようなことにならないよう、事前に生息調査や害虫駆除を行うといった対策を検討しましょう。

また、解体工事を安全・安心に遂行するためには、法律に則った届け出や騒音・粉塵などの飛散を防止するための養生作業などが必要です。信頼できる解体業者に依頼して、そうした対応も含めて相談しましょう。

倉庫解体方法と流れについて

倉庫や車庫の解体工事を行う場合の基本的な流れ・方法としては、一般的な家屋とほぼ同様です。工事を行う前には、前述の通り届け出や養生作業を行うほか、近隣にお住まいの方に対して工事でご迷惑をおかけするお詫びを含めたご挨拶も行う必要があります。

解体工事は屋根材の撤去から始めます。その後、建物の柱や断熱材といった内装材を取り外して撤去したら、あとは重機を使って解体を進めていきます。小規模な倉庫・車庫の場合は、解体せずにクレーンで吊して搬出、積み込んで終了という方法をとることも。

建物を解体・撤去したら、工事で生じた廃材などのごみをきれいに取り除き、掃除をして解体工事は終了です。建物の大きさにもよりますが、1日または数日で完了する解体工事がほとんどです。

ただし、大規模な倉庫となると解体工事に週単位の期間がかかることもありますし、重機を使えないような環境では人の手作業で対応せざるを得ず、それだけ時間がかかるといったケースもあります。

倉庫解体の気になる費用と補助金制度について

倉庫や車庫の解体工事にかかる費用は、実にさまざまです。解体する建物の大きさや材質はもちろん、重機を使えるかどうか、工事車両を建物の近くに止められるかどうか、処分する廃棄物がどのくらいあるかといった数多くの要素によって、かかる費用が変わってくるからです。

その前提で、一般的な解体工事の費用の一例を挙げると、木造の倉庫を解体する場合は1坪あたり2万円前後、鉄骨の倉庫の場合では1坪あたり2万円から3万円ほど、車庫の解体の場合1坪あたり2万5000円前後といったところです。解体工事の検討にあたっては、必ず事前に現地調査・見積もりを依頼しましょう

いずれにしても、倉庫や車庫の解体工事を行う際には、安くない費用がどうしてもかかってしまいます。費用の捻出にお困りの場合は、一度自治体に相談してみましょう。お住まいの地域によっては、自治体が解体工事に補助金を支給していることがあります。

おわりに

「自分で解体すれば費用はかからないのではないか」と考える方もおられるかもしれませんが、解体工事は危険な作業であり、法律に則した手続きなども必要です。比較的小さい倉庫・車庫であればDIYも考えやすいですが、基本的には「信頼できる」と思える解体業者を選んで依頼するのが安心です。

なお、倉庫や車庫の材質によっては、解体工事で生じた廃材を資源として買い取ってもらえることもあります。解体業者に現地調査・見積もりを依頼する際に、合わせて相談してみるといいでしょう。

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