コストダウンしたい方必読! 庭を解体して駐車場にリフォームする際の費用と費用をおさえるためのポイント

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庭付きの家は、住まう方にいい眺めや気持ちのゆとり、お子さんの遊び場など多くのメリットをもたらし、多くの方にとってあこがれの住まいの一つといえます。しかし、家族構成やライフスタイルの変化に伴い、庭のスペースを駐車場として活用したいと考えることも出てくるでしょう。

更地にそのまま駐車場を作るのと、庭を一旦解体して駐車場にリフォームする場合では、解体・撤去の費用が生じる分、後者のほうがどうしても高額になります。さらに、庭石を設置していた家では、庭石の処分も必要です。コストを極力おさえて駐車場にリフォームするポイントをみていきましょう。

庭解体にかかる費用の詳細

庭であったスペースを駐車場として利用するには、庭にある植木やブロック塀などをすべて撤去して、土地を整地する必要があります。ブロック塀は解体工事で取り壊し、廃材を運搬・処分します。その費用は、1平方メートルあたり平均1万円から2万円というのが相場です。

植木を根元近くから切除して撤去する場合の費用としては、1本あたり5000円から3万5000円程度というのが平均的です。この方法では切り株が残りますが、それでは支障がある場合には植木を根元から掘り起こして撤去しなければなりません。その伐根費用は、プラス数万円みておく必要があるでしょう。

庭に庭石を設置していた場合は、庭石も撤去しなければなりません。小さめの庭石であれば3万円から5万円ですが、大きい庭石となると撤去するための解体作業やクレーンでの搬出が必要となることもあり、その場合には10万円以上かかることもあります。

タイプ別で異なる舗装費用について

庭の解体・撤去が終わったら、土地を整地・舗装して駐車場に作り替えていきます。土のまま枕木を敷いて駐車場にする、あるいは芝を植えるだけといった簡易的な対応で駐車場にすることもできますが、ご近所への迷惑やメンテナンスなどを考えれば、やはり舗装をする必要があります。

舗装に使われることが最も多いのがコンクリートです。一般的な土間コンクリートの場合、下地に砕石を敷き、型枠を設置してワイヤーメッシュを敷き込み、コンクリートを流し込むといった工程で、費用は20万円ほどかかります(自動車1台分の広さ)。

アスファルトで舗装して駐車場にするケースも多く、その場合の費用は15万円弱(自動車1台分の広さ)と多少安くなります。最も安いのは砂利で舗装する方法で、5万円程度(自動車1台分)で舗装できますが、「雨の日に砂利が流れ出てしまう」「古くなると砂埃が舞いやすい」といったデメリットも。

リフォーム費用をおさえるためのポイント3点

庭を解体して土地を舗装するだけでも駐車場として利用可能ではありますが、使い勝手のいい駐車場にするためには屋根や壁の設置、カーポートの取り付け、フェンスの設置など、さまざまな付帯工事が必要です。そうした全体で考えると、庭を駐車場にリフォームする際の費用は決して安いものではありません。

そんなリフォーム費用をなるべくおさえるためにまず対応しておきたいのが、解体工事にしても舗装工事にしても、複数の業者に現地調査・見積もりを依頼することです。見積もりでは金額の多寡だけではなく、業者の信頼性なども判断することができます。

解体後の舗装をコンクリートにしたいが費用は安く済ませたいという場合は、自動車のタイヤが乗る部分のみコンクリート舗装にしてそれ以外の部分は砂利で舗装するという方法があります。これであれば、費用を最低限にしながらコンクリートと砂利のメリットを“いいとこどり”できます。

そして、もう一つ心構えとしてもっておきたいのが、お金をかけるところとお金をかけないところのメリハリをつけるということ。道路から見えないところなどの人目にふれないところはデザイン性の優先度を下げるなどすることで、費用をおさえられるようになります。

おわりに

開放的な空間である庭を駐車場にするのは、一見それほど難しくなく、安価で実現できるように思われるかもしれません。しかしながら、庭にある植木やブロック塀などをすべて解体・撤去するだけでもひと作業ですし、そのあとには整地や舗装作業などが待っています。

そうした作業で駐車場に作り替えるには、やはりそれなりの費用がかかるものです。それでも、いくつかのポイントをおさえて行動することで、その費用を極力安く済ませることは可能です。プロの力も借りながら、使い勝手のいい駐車場を低コストで実現しましょう。

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