真冬の凍える洗顔にサヨナラ! 洗面台取り替えにかかる解体撤去と取付費用について
解体工事を依頼するなら!読んでおきたいお役立つコンテンツ
かつては「水で顔を洗う場所」であった洗面所は、今では洗顔だけでなくひげそりや化粧、洗髪を行う場所でもあり、帰宅時には手洗いやうがいをする場でもあります。浴室の脱衣スペースや洗濯機置き場を兼ねた洗面所では、さらに多くの機能が求められています。
洗面所の機能性の変化に伴い、洗面台も洗面化粧台からシャンプードレッサーと高機能化し、ボウルも大型化して家事や洗髪がよりしやすくなっているのです。家にある古い洗面台を、最新の便利な洗面台に取り替えるには、どのぐらいの費用がかかるのでしょうか。
目次
洗面台の寿命は
洗面台は、顔を洗う以外にも、歯磨き、ヘアーセットなどを行います。頑丈に作れているので、変わった使い方をしなければ洗面台が壊れることはほとんどありません。しかし使っていればやがて寿命がきて、交換時期になります。
使い方にもよりますが、一般的に洗面台の寿命は20年~30年と言われています。粗悪品の洗面台、または乱暴な使い方をすると、5年や10年で寿命がきます。洗面台は陶器で作られていることが多く、長落ちする素材です。
寿命がくると、洗面台の陶器の洗面ボウルにヒビが入り、水が漏れるようになってしまいます。また排水パイプが壊れるときもあり、パイプだけ修理することもあるでしょう。
- 洗面器にヒビが入る
- 栓をしても水が漏れる
- ヒンジが壊れる
このような症状が出れば、寿命が近いサインです。蛇口のセンサーや省エネ機能など、機能の多い洗面台ほど寿命は短くなりやすく、シンプルな機能の洗面台ほど寿命は長いです。
また洗面台の陶器に、ひげ剃りを落とすなど衝撃を与えると、ひび割れることがあり、そうなると寿命にかかわらず洗面台の交換です。使う人が多いほど寿命は短くなるので、家族の多い家庭ほど洗面台の寿命は短いでしょう。
洗面所の床は腐食しやすい
洗面所の床はお風呂やトイレと隣接していることが多く、水をよく使う場所で湿気がこもりやすいので、腐食しやすいです。床がぶかぶかしたり、変色していると、床材が腐っている可能性があります。
床の腐食に気がついたなら、床リフォームをおすすめします。放っておけば腐食部分が進行して広がり、洗面台全部交換になるかもしれません。早めに対処すれば、床材の交換部分は少ないので、交換費用は安いです。床材は合板や木材が使われているので、腐った部分を取り除き、新しい床材を取り付けます。
また床材の上に、撥水性のあるタイルやクッションフロアを貼り付ければ、水を弾くので、床材が腐りにくくなります。
洗面台解体撤去費用とリフォーム費用について
洗面台の撤去やリフォームには、どの程度の費用がかかるのでしょうか。
洗面台撤去費用
洗面台を交換するには、既存の洗面台を解体・撤去して、新しい洗面台を組み立て・設置します。その過程では、必要に応じて床の張り替えや壁・天井のクロスの張り替えなども行われ、費用としては全体で10万円から20万円程度というのが平均的な相場です。
このうち、1万5000円から3万円ほどが既存の洗面台の解体・撤去にかかる費用で、内訳としては洗面台を解体・撤去する「解体工事の費用」と、解体した洗面台を処分する際の「廃棄物の処理費用」があります。
リフォーム費用
費用の大部分を占めるのが、新しく導入する洗面台の購入・組み立て工事費用。シンプルで必要最低限のグレードで8万円から15万円ほど、スタンダードな洗面台で15万円から25万円程度、ハイグレードの洗面台では20万円から30万円ほどかかります。
そのほか、洗面台の交換に合わせて床のクッションフロアや壁・天井のクロスを張り替えるケースでは、別途3万円から5万円前後発生すると見込んでおきましょう。
床のリフォーム
床は、どこまでリフォームを行うかで、何をするか違います。もしも基礎部分まで腐食があるならば、床を剥がし、腐食している木材を取り除き、新しい木材を設置するなど大掛かりなリフォームが必要となります。基礎に関係するので、リフォームには精度が必要となり、熟練の職人に依頼した方が良いでしょう。
床材である床板だけが腐食しているならば、板のみのリフォームで対処きます。リフォーム方法は、重ね張りと張り替えの2つです。
重ね張りリフォーム
重ね張りは、今ある床材の腐食部分を修復し、その上から新しい床材を貼り付ける方法です。床材が2枚貼り付けられている状態です。重ね張りは床材がフローリングのときのみ行えます。
張替えリフォーム
張り替えは、床材の腐食している部分を取り除き、新しい床材を貼り付ける方法です。新しい床材を1枚だけ貼り付けている状態であり、どのような床材でも張り替えはできます。
床のリフォーム費用
洗面所の広さが3畳であれば、床の張り替え費用は35,000円からが一般的と言われています。どんな床材を使うかでも費用は変わりますが、張り替え以外のリフォームとなると、費用は以下の通りです。
- 床の浮きの修理 : 35,000円~80,000円
- 床の腐食修復 : 35,000円~80,000円
- 脱衣所と風呂場の間の床の修復 : 70,000円~100,000円
3畳程度の一般的な洗面所の床のリフォーム費用です。リフォームする面積が広いほど、費用は高くなります。
解体工事・リフォームの流れ
洗面台撤去の流れを紹介します。
洗面台撤去の前に
洗面台の解体工事は、まずは周囲を養生することから始まります。解体工事を行う場所以外の床や壁、柱や設備に傷や汚れがついては大変ですから、そうならないように保護するのです。養生作業を終えたら、洗面台の止水栓を止めて水が流れないようにし、給排水管などの配管を撤去します。
洗面台の撤去
洗面台本体は、まず化粧鏡を外し、それから本体を解体するという順番で慎重に作業を進めます。既存の壁を解体して新しい洗面台を取り付ける場合は、壁の解体工事も行います。解体が済んだら、新しい給排水管の配管工事、洗面台の照明を使うための電気工事などを行い、新しい洗面台を組み立てて設置します。その前後で、必要に応じて壁の下地の強化やクロスの張り替えなどを実施します。
洗面台はDIYで取り外し可能!
前述のとおり、洗面台の解体・リフォームには安くない費用がかかります。この費用をなるべくおさえたいならば、まずは「導入する洗面台のグレードを下げること」を検討してみましょう。とはいえ、あまり下げてしまうと満足度も下げてしまいかねません。
洗面台の選択は変えずに、自分自身で購入することで購入費用をおさえるという方法もあります。これは、導入する洗面台が大手通販サイトなどで販売されていて、安価で購入しやすい場合に検討したい方法です。ただし、自分で購入した場合に受けられる保証については事前に確認が必要です。
もう一つ検討したいのが、洗面台を自分自身で取り外すこと。壁の解体などが不要で古い洗面台を取り外す以外に解体工事を頼む必要がないケースでは、洗面台の取り外しをDIYにすることで解体費用をおさえることができるというわけです。
洗面台の解体・撤去は、ドライバーやモンキーレンチなどの道具を使って自分で対応することができます。しかし、取り外しで周囲に傷をつけないこと、水漏れを起こさないようにすることなどに十分注意して、慎重に作業しましょう。
おわりに
洗面台は「使い勝手をよくするために新しいものに取り替えたい」と考えてリフォームする以外にも、設備の老朽化などの点から10年に1回はリフォームを実施するのが一つの目安とされています。したがって、一つの家に長く住まう方にとっては他人事ではありません。
洗面台をリフォームするとなると、新しく導入する洗面台選びに考えが向きがちですが、その前段階として既存の洗面台をいかに安全・安心に、できれば安価で解体・撤去するかということもきちんと考えなければいけません。
リフォーム会社や解体会社などに現地調査・見積もりを依頼し、細かく相談するなどして最善の選択肢をとることができれば、リフォーム後の洗面所はより快適な場所になるでしょう。