建物全体を解体するより割高なんです! リフォームによる解体工事の費用・撤去費用について詳しく解説します

Pocket

傷んできた住宅をきれいに修繕したり、設備を新しいものに変えて使い勝手をよくしたり……住宅のリフォームを行うにあたっては、どのようなリフォームを行うかと考えるのが楽しいものです。

裏を返せば、リフォームについて考えるときは、まず「作る」面について考えることが多くなりがちということでもあります。しかしそのように「作る」ためには、まず住宅の一部を解体する必要があります。

このリフォームのための解体工事は、実はリフォームを成功させるためには非常に重要な要素です。費用面でも、住宅全体を解体するよりも割高になることも珍しくありません。

リフォームの部分解体が割高になる理由

年数が経過して老朽化した住宅をきれいにしたり、古くなった設備を最新式のものにしたりして住宅を改善するリフォームは、住宅全体を建て替えたり、大部分に手を加えることの多いリノベーションに比べて施工期間も短く、費用を安くおさえられるというメリットがあります。

しかし、部分リフォームを行うにあたっては留意しておきたい点もあります。それは、「リフォーム前の部分解体」です。住宅や設備の部分リフォームを行うためには、対象箇所や設備に対して解体工事を行い撤去することになります。この工事では、撤去する部分以外はきれいに残しておかなければなりません。

その点が、建物全体を解体するような解体工事との大きな違いで、工事においても慎重な作業が求められます。そのため、対応する作業員もスキルのある人にあたってもらう必要があり、解体・撤去にかかる期間も長くなりがちで、それだけ費用も生じることになるのです。

まずは専門業者に相談すべし! リフォームには丁寧な解体工事が必要

リフォーム工事の前の解体工事は、リフォーム工事を請け負う会社とは別に、解体業者に依頼するケースが大半です。その際には、「リフォームに伴う解体工事を専門に手がける会社」に相談するようにしましょう。

世の中には解体工事を請け負う会社は数多く存在し、解体する建物にもさまざまな種類があります。同じように「解体業者」であっても、木造住宅の解体が得意という会社もあれば、商業ビルの解体を多く手がける会社もあります。

そして、リフォーム工事前の解体を得意として専門に扱っている会社というのも存在します。前述のとおり、リフォームを前提とした部分解体には繊細な対応が求められますし、慣れていない業者が解体すると壊してはいけないところまで解体してしまうといったこともあり得ます。

そのようなことにならないよう、まずは専門の会社に相談することが非常に大切になるのです。

リフォームの解体費用と撤去費用について

リフォーム工事に伴う部分的な解体工事および廃棄物の撤去を行う場合、さまざまな費用が生じてきます。金額はケースバイケースですが、代表的な費用について理解しておきましょう。

解体工事を行う準備にかかる費用としては、作業のための足場を組む「足場費」、粉塵や廃材の飛散を防止したり騒音を極力軽減するためにシートを張る「養生費」、家財道具や植木などを移動したり工事の障害になるものを取り除く「移動費」などがあります。

解体・撤去工事では、建物の構造体や下地、壁といった各部分の解体・撤去、タイルやコンクリートのはつり、浴槽やキッチンなどの設備の撤去といった作業があります。この費用は、行う作業一つひとつの単価を必要な数量でかけ、それを足し合わせて計算されます。

このほか、工事全体では清掃や片付けといった作業は必須でそのための費用もかかりますし、廃材を処分するための運搬・処分費用も発生します。

おわりに

せっかく行う住宅のリフォームも、事前の解体工事でうまくいかないところがあれば台無しになってしまいます。希望するリフォームを成功させるためには、解体工事を無事に終えることがとても大切な要素なのです。

解体工事の費用は、専門の会社に現地調査を依頼して、必要な作業とそれにかかる費用の見積もりを取り寄せましょう。見積もりを確認する際には、項目と金額だけを確認するのではなく、その作業内容まできちんと確認することが重要です。

関連する記事