住居を解体すると固定資産税が変動するって本当? 解体と固定資産税の仕組み
解体工事を依頼するなら!読んでおきたいお役立つコンテンツ
- 固定資産税とは?
- 一般的にはどれくらいかかるの?
- 解体をすると固定資産税は安くなるの?
解体工事をすると固定資産税は変わってきます。本記事では、上記のような固定資産税と解体に関する疑問にお応えしていきます! 節税のポイントなどもご紹介しますからぜひ確認してみてくださいね!
目次
そもそも固定資産税とは? 解体との関係って?
固定資産税に関するポイントをまとめると以下の通りです。
- 固定資産税とは不動産に課される税金!
- 固定資産税評価額×1.4%で算出される!
- 解体をすると固定資産税はあがることが多い
家を解体して更地にすれば不動産としての価値が下がるので固定資産税が下がりそうに考えている人も多いでしょう。しかし、実は固定資産税は高くなってしまうのです! 詳しく確認しておきましょう!
固定資産税とは不動産に課される税金!
まず、固定資産税とは不動産に課される税金のことです。毎年1月1日時点で家や土地などの不動産を有していれば、所在する市町村に支払わなくてはなりません。そのため、仮に、1月2日に不動産を手放したとしても、その年の分の固定資産税は支払う必要が発生するのです。
支払い方法は、一括あるいは年4回の分割払いのいずれかを選択できます。支払いが遅れた場合は、延滞税が課されるだけでなく、不動産を差し押さえられる可能性もあるので注意しましょう。
固定資産税評価額×1.4%で算出される!
固定資産税は、土地の評価額に1.4%をかけることで算出できます。仮に土地の評価額が2,500万円なら35万円の固定資産税がかかることになるのです。
この固定資産税評価額は毎年送られてくる「固定資産税の納税通知書」の「課税明細書」を確認することで確認できますが、だいたい購入した時の金額の70%程度の評価額が設定されることが多いようです。
解体をすると固定資産税はあがることが多い
解体をすると、実は固定資産税はあがることが多いのです。さきほど、固定資産税は不動産の評価額×1.4%で求められることを確認しました。しかし、土地に家を建てている場合は、固定資産税が軽減される特例措置があるのです。
- 小規模住宅用地(200m2以下)場合……固定資産税が1/6軽減される
- 一般住宅用地(200m2を超える)場合……固定資産税が1/3軽減される
そのため、土地の評価額が2,500万円なら35万円の固定資産税がかかりますが、その土地を小規模住宅用地として利用しているならば、税額が軽減され、実際に支払う固定資産税は約6万円になるのです。
しかし、解体工事をして建物を解体してしまうと、その土地は「住宅用地」とはみなされなくなります。結果、固定資産税軽減の特例措置から外れることになり、本来の税額が適用されるのです。
場合によっては固定資産税がこれまでの6倍になることもありますから注意が必要といえるでしょう。
固定資産税には特例や免税もある
土地に家を建てたりしているならば固定資産税が軽減される特例措置があることを確認しました。この特例措置以外にも固定資産税には特例や免税があります。
免税点制度の対象の場合
免税点制度とは、同一人物が所有する固定資産にかかる課税標準額を合計した金額が以下の金額未満の場合は固定資産税が免除になる制度です。
土地:30万円
家屋:20万円
この制度に該当していれば固定資産税を支払う必要がありません。
生活保護などを受けている場合
生活保護やそれに準ずる扶助を受けているならば、扶助を受けている期間の固定資産税が全額免除されます。
公益のために使用している
公民館などとして資産を無償で公益のために使用したならば、その使用期間は固定資産税が全額免除されます。
火災や地震といった災害により著しい被害を受けた場合
自然災害や火事などで著しい被害を受けた場合、被害状況によって、全額、8/10、6/10、4/10の減免が受けられます。
解体したら節税をしましょう!
解体をしたら、住宅用地の特例措置が受けられなくなります! そのため、これまでの6倍の固定資産税を支払う必要がでてくることもあるのです。以下の方法で節税可能ですから、節税を検討するようにしてください。
固定資産税台帳を見直す
固定資産税台帳に記載されている内容が現況とは大きく異なっていることはよくあります。土地の面積が実際よりもかなり大きくされていた! ということもよくありますから、まずは登記内容が間違いないかを確認しておきましょう。場合によってはかなり安くなることもあります。
土地を活用する
解体後の土地を更地のままで放置するのではなく、地目変更をすれば固定資産税節約が可能です。
たとえば、駐車場やコインパーキングにして土地の地目を雑種地にしたり、農地にして活用したりする方法があります。特に、農地は固定資産税がとても安く、数万円の固定資産税が数百円になるケースもあるのでおすすめです。
おわりに 解体をするなら節税も意識しよう!
固定資産税は不動産を持っているのならば必ず支払わなくてはならない税金です。仮に支払わなかった場合は不動産を差し押さえられることもあるので注意しましょう。
また、住宅用地として土地を使っているならば固定資産税は減額されます。しかし、住宅を解体して更地にしてしまうと住宅用地としての特例措置の対象外となってしまうのです。結果、税額があがってしまうことになってしまいます。
解体後の土地を農地などとして活用して地目変更をすれば、固定資産税は節約できますから、解体後の節税対策もきちんとしておきましょう!