画期的!空き家管理代行サービスについてと空家管理会社を簡単比較します。

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相続したものの住む予定のない空き家、いつか住もうと思いながらそのままにしている空き家など、すぐに売りに出したり賃貸経営を始めたりする予定のない空き家は、そのまま放っておくといつの間にか季節が変わり、時が経っているということも少なくないでしょう。

しかしその間にも、空き家は雨や風などの影響を受け、ダメージが蓄積しています。「人が住まない家は傷む」という言葉もありますが、家をきちんと維持するためには、定期的な手入れが不可欠です。とはいえ、自分で手をかけられないという場合には、「空き家管理代行サービス」に依頼するという選択肢があります。

空き家管理代行サービスとは?

空き家の傷みを最低限におさえていい状態を保つためには、掃除してごみを取り除く、庭の樹木や雑草の手入れをする、換気したり通水したりする、建物の状態を点検して補修が必要なところがないか確認する……といったこまごまとしたメンテナンスを定期的に施す必要があります。

しかし、忙しいので空き家の管理をしている余裕がなかったり、遠くに住んでいて空き家にそうそう通えないといった事情があることも少なくありません。そこで、有者に代わって、空き家を維持管理するためのさまざまなタスクを有料で請け負うのが「空き家管理代行サービス」です。「空き家巡回管理サービス」と呼ばれることもあります。

とはいえ、「どうしてそんなに手入れしないといけないの?」「空き家をそのままにしておいたらどうなるの?」と思う方もおられるかもしれません。なぜ、有料サービスを頼んでまで空き家の管理を行う必要があるのでしょうか。

空き家管理が大事な理由

誰も住んでいない空き家をそのまま放置しておくと、空気の入れ替わりがありませんから家には湿気がこもり、壁にカビが生えたり木材や畳が傷む原因になります。水道も、使われない間に蛇口がさびついたり、排水溝からひどいにおいがするようになります。このように、空き家の放置は建物や設備の老朽化を促すことになってしまうのです。そうなれば人が再び住むことも難しくなり、資産価値も低下します。

また、庭木や雑草の手入れがなされていない空き家や死角の多い空き家は、動物がすみついてにおいや鳴き声がするようになったり、犯罪の温床になることも考えられます。そうなれば所有者はもちろん、近隣に住む方にとって大きな迷惑になるでしょう。

そして、近年注目されているのが「特定空き家」の問題です。2015年施行の「空家等対策の推進に関する特別措置法(空き家対策特別措置法)」を受け、自治体は、問題のある空き家に対して助言・指導を行い、状況が改善されない空き家を「特定空き家」に指定できるようになりました。

特定空き家に指定され勧告を受けると、最大6分の1に軽減されていた固定資産税の優遇措置を受けられなくなり、税額が増えることになります。最終的には、行政によって空き家を強制撤去されてしまうこともあり得ますが、その場合の解体費用も所有者の負担です。

空き家管理を簡単比較

そのような事態に陥る前に空き家を解体して更地にするといった選択肢もありますが、空き家のまま所有しておきたいと考えるならば空き家管理代行サービスを検討するのは有効な選択肢といえます。

現在はさまざまな会社が空き家管理代行サービスを提供しており、それぞれ料金体系も異なりますし、対応してもらえるサービスにも違いがあります。たとえば、換気という作業一つとっても、月額料金で対応してもらえるサービスもあれば、標準サービスには含まれておらずオプション料金で対応可能としているサービスもあるのです。

所有する空き家に対してどのような管理が必要かをきちんと考え、それに対して適切に対応してもらうことができるサービスを選ぶようにしましょう。空き家管理代行サービスを一括比較するようなWebサイトもありますので、活用すると便利です。

おわりに

人が住んでいる家は換気や掃除などが行われて常に建物の手入れがなされていますが、「人が住まない家は傷む」という言葉があるように、空き家は能動的に管理しなければ荒れ放題になってしまいます。

空き家を維持するために必要な作業は意外と多く手間がかかるものですが、空き家管理代行サービスを依頼することも含めて日頃から適切な管理を行っておいたほうが、結果的に安上がりになるのかもしれません。

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